ものもらいの治療
「ものもらい」の原因は大きく以下の3つがあります。
①外麦粒腫:まぶたの毛根などに感染(ばい菌)
②内麦粒腫:マイボーム腺(皮脂腺)に感染(ばい菌)
③霰粒腫:マイボーム線の出口が詰まる(脂肪肉芽腫)
まぶたの毛包又は皮脂腺の細菌感染で起こる麦粒腫(ばくりゅうしゅ)、まぶたのマイボーム腺(皮脂腺)のつまりが原因とされる霰粒腫(さんりゅうしゅ)があります。麦粒腫は、ブドウ球菌などの細菌が感染することで起こります。麦粒腫の治療は菌の排出が重要です。抗菌薬の点眼・内服で改善することが多いですが、改善しない場合は、穿刺・切開する処置が必要になることもあります。霰粒腫は感染を伴わない皮脂腺の詰まりによる炎症であり、数週間〜数ヶ月で消失する場合が多いです。皮脂腺の詰まりを除くには、温湿布をあてて詰まりを和らげたりステロイドの軟膏を塗ることで早く消失することがありますが、消えない場合は切開して内容物を排出します。